村をつなぐ吊り橋「山川琉璃吊橋」への行き方ととんぼ玉手帖
こんにちは!
「台湾エスニック雑貨店」店長です。
パイワン族やルカイ族の得意な工芸品としてしられる琉璃玉(とんぼ玉)。そんなとんぼ玉をテーマとした吊り橋「山川琉璃吊橋」という吊り橋にやってきました。ここは、一つひとつに意味を持つとんぼ玉についても知ることができる、おもしろいスポットです。高所恐怖症の店長ですが、勇気を出して行ってきました。
コンテンツ
「山川琉璃吊橋」について
「山川琉璃吊橋」は、2015年12月に完成した「隘寮溪」に架かる吊り橋です。北側の「山地門郷」と南側の「瑪家郷」を結ぶ橋で、橋の両側にはパイワン族に宝物として代々受け継がれてきた琉璃珠(とんぼ玉)が施されているのが特徴です。
基本情報
料金:50元
以前は橋を途中で引き返したり、往復したりすることは禁止されていて、入り口地点へ戻る場合は出口からシャトルバスを利用しなくてはいけないルールだったのですが、このシャトルバスは廃止となり、現在は1回のチケットで橋を往復することができるようになりました。ただし復路の利用は当日券のみ有効。
営業時間:9:00~17:00(10月~2月は16:00まで)。30分前にチケット販売は終了。
休業日:月曜(月曜が祝祭日にあたる場合は営業)
アクセス方法
山地門側の入り口へのアクセス方法
屏東駅から8227番の「山地門郷公所」行き、もしくは、8233番の「霧台」行きに乗車し「山地村」バス停で下車します。(どちらも屏東客運)坂の途中にバス停があるので、そこから少し登った右手のところに橋への案内看板があります。その通りに行けば橋にたどり着きます。
瑪家側の入り口へのアクセス方法
瑪家側はテーマパーク「原住民文化園区」の入り口のすぐそばにあります。屏東駅から508番の台湾好行バスに乗車し「原住民文化園区」バス停で下車すると、すぐに橋への案内看板があります。このバスは停車駅が少なくとても便利ですが、本数が少ないのでご注意ください。
263mの空中散歩
橋が見えてくると、高所恐怖症の方は(店長も…)足が震えてくるかと思います。全長263mとありますが、実際にはもっと長く見えます。入場人数制限が100人となっているのと、途中橋の下の地面が見えるようになっている箇所も、じっとり汗が出るポイントです。
なるべく足元を見ず、橋のデザインなどに注目して歩いてみました。この橋は、パイワン族の有名なアーティストである撒古流・巴瓦瓦隆(サクリウ・パヴァバルン)さんによってデザインされたものです。橋の両脇はパイワン族の象徴である「百歩蛇」がデザインされていて、目にはいろいろな種類のとんぼ玉が埋め込まれています。そして、その一つひとつに意味があるという、とんぼ玉についての物語も見ることができます。
とんぼ玉について
「琉璃珠」とも「蜻蛉玉」とも呼ばれるとんぼ玉は、パイワン族、ルカイ族、プユマ族に見られる工芸品で、特に完成度が高いと言われているパイワン族のとんぼ玉は、陶壺、青銅刀とともにパイワン三宝のひとつに挙げられています。
このとんぼ玉のルーツは謎に包まれていていますが、東南アジアもしくは中央アジアから持ち込まれたのでは?という説と、ヨーロッパから持ち込まれたという説もあります。古くは、大頭目のみが身に着けることを許された高価な物で、模様や大きさ、配置の仕方にもいろいろとルールがあるようです。
現在、山地門などで売られているガラスのとんぼ玉は「新珠」というもので、昔の「古珠」とは原料や製法が異なります。今では身分に関係なく誰でも身に着けることができ、おしゃれとして楽しめるようになりました。
とんぼ玉手帖
「山川琉璃吊橋」にて紹介されている、32のとんぼ玉にまつわる名称や象徴についてまとめてみました。(32個だったと思うのですが、もし違ったらご連絡ください。)
中国語の意味のつながらないものに関しては、少しアレンジを加えていますが、途中酔っぱらいながら書いた部分もあり、正確な翻訳ではありませんので、ご参考までに。
昔から天からの賜りものと、そして何か強く尊いものを引き寄せる力があると信じられているとんぼ玉。自分好みのひとつを探しながら歩いてみるのも楽しそうですね。