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2018-10-06

こころ踊る雑貨を求めて…三地門の旅

こんにちは!

「台湾エスニック雑貨店」店長です。

今回も三地門からのおとどけです。前回の「山川琉璃吊橋」で、足のすくむ思いをした後は、雑貨屋さんめぐりを楽しみました。三地門ってどんなところ?そんな情報と合わせてご紹介します。

地門の地理情報

屏東の観光スポットとしてじわじわと人気上昇中の三地門は、パイワン族やルカイ族、それに客家人の人々が多く暮らしているエリアです。

こちらのマップをご覧ください。

「三地門」とは、「原住民文化園区」や「山川琉璃吊橋」などの、観光スポットがあるあたりをそう呼んでいます。ですがよくよく見ると「溢寮溪」という川の北側は「三地門郷」ですが、川の南東側は「瑪家郷」で、南西側は「内埔郷」と分かれていて、ちょうど「郷」の境目にあたるエリアになっています。「三地門郷」という「郷」の区切りとはちょっと違うのでご注意ください。

グーグルマップやこのマップを見ると、すごくコンパクトにまとまっているように見えるのですが、かなり起伏が激しい土地なので歩くと結構大変なので、まずどこに行くのかということを、ある程度決めておいたほうがいいですよ。

屏東駅から3つの「郷」の基点へのアクセス方法

川の南西側「内埔」へ

「三地門」の基点というと内埔の「水門站(水門バスターミナル)」になります。(上の地図で「水門」と書かれているあたりです。)バスターミナルというと待合室があって、人がいっぱいいて…そんなイメージを抱かれるかもしれませんが、全然違うのでご注意!!バスは裏手にたくさん待機していますが、ほとんどの時間無人状態です。建物の中は待合室かと思いきや、ここは運転手さんが休憩する場所で、お客さんは建物前にある、壊れかけの椅子で待機する形になります。といっても、屏東駅とを1時間弱で結ぶ「三地門」の需要スポットで、周辺には地元に密着した雑貨店が多くあります。

川の北側「三地門」へ

このあたりは、「三地門文化館」や民族雑貨のお店が点在しているエリアです。屏東駅からこのあたりまでバスで来るには、「三地門郷公所」まで行くバス(8227)、もしくは更に先の「霧台」まで行くバス(8233)に乗らなければなりません。水門行きより本数が少なくなります。ちなみに「山川琉璃吊橋」の最寄りバス停は「三地村」になります。

8227三地郷公所行きバス

8233霧台行きバス

川の南東側「瑪家」へ

このエリアは「原住民文化園区」が起点となり、「山川琉璃吊橋」もこのバス停が最寄り駅になります。屏東駅からこのバス停へは、508番の台湾好行バスでアクセスできます。このバスは途中の停車駅が少なくとても便利なのですが、1日3往復(休日は5往復)のみと本数が少ないので、計画的に利用したほうがよさそうです。

508原住民文化園区行きバス

「郷」から「郷」への移動

「三地門」へ来たからには、1カ所ではなくいろいろと周ってみたいところ。ですが先ほども書いたよう起伏が激しい場所が多いので、移動は時間や体力と相談して決めるのがいいかなと思います。それぞれの「郷」から「郷」へ移動してみた店長が、思ったことをまとめましたので、ぜひ三地門観光の参考にしてみてください。

瑪家⇔三地門

この間の移動は「山川琉璃吊橋」を渡るのがベストです。(有料)「原住民文化園区」から三地門側の大通りまで約20分ほどですが、景色も楽しめる吊り橋を渡るのでそれほど長く感じられません。ただ、三地門側に入ってから、公所方面へ向かう方は急な上り坂になっているので時間がかかります。

内埔⇔瑪家

「水門バスターミナル」から「原住民文化園区」までは、歩くと約20分くらいです。マップには乗っていないのですが、以下の地図の通り秘密の抜け道がありここが近道になります。

ただここは森の中の急な階段という感じで、水門側からいくと登ることになるので、心の準備を。水門バスターミナルから歩いて5分ほどの所にある「内埔農工」バス停から「原住民文化園区」までは、土日祝日に限り602番というバスが出ていますが、本数は少なめです。

602番バス時刻表

地門⇔内埔

ここは先ほど「三地門」へのアクセスのところで紹介した、8227番もしくは8233番のバスで移動したほうがよさそうです。「山川琉璃吊橋」の三地門側の入り口あたりから、水門バスターミナルまでは、川を渡り直線距離ではいけないので、歩くと約40分くらいとかなり長い道のりです。セブンイレブンなどで、タクシーを呼んでもらうというのもひとつの手です。疲れきっていた店長はそのようにしました。

水門バスターミナル周辺の雑貨屋めぐり

やっとこ三地門の地理についてのお話が終わったところで、旅の目的であった雑貨屋さんめぐりのお話を少し。

水門バスターミナルのほど近く…成功路のあたりには、民族衣装や装飾品を取り扱うローカルなお店が多く並んでいました。布やビーズなど衣装の材料を扱うお店もあり、店長は心が踊りました。しかし、デザインの盗作を恐れてかほとんどのお店で、写真撮影はかたく禁止されていました。今でこそ、頭目のみが身にまとうことを許された紋様などはなくなったものの、その代わりとして、越えてはいけない暗黙の領域みたいのが出来上がっているような気がしました。商売としてたくさんの人に売らなくてはいけないんだけれども、民族としてのプライドもあるだろうし、どことなく閉鎖的だな…という印象を正直抱きました。

でもそんな中、写真もOKでウェルカムに迎え入れてくれたお店もありました。それが「古琉坊」という民族衣装のお店です。

木のぬくもりいっぱいの店内には、パイワン族の伝統衣装がずらりと並んでいます。黒地にビーズの刺繡とイメージが強かったのですが、カラフルでデザインも多種多様でした。そして一つひとつのクオリティーも高いです。

常連さんらしいお客さんがふらりと立ち寄って、衣装のオーダーを入れていく様子も見ることができました。洞窟のようになっている店内の奥には小さな吊り橋があったり、彫刻の入った調度品などもたくさん並んでいます。このお店の設計には、「山川琉璃吊橋」やチャイナエアラインの原住民ラッピング飛行機のデザインも手掛けた、パイワン族のアーティスト撒古流・巴瓦瓦隆(サクリウ・パヴァバルン)さんが携わったそうです。フレンドリーな雰囲気で心に残るお店のひとつとなりました。

古琉坊*屏東縣內埔鄉水門村成功路31號

来れば来るほど魅了される「三地門」。また情報がまとまったらお伝えしていきます。

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