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2018-12-17

【本日のエスニックおやつ】ルビーにも例えられる台湾キヌアを使ったベーグル

こんにちは!

「台湾エスニック雑貨店」店長です。

スーパーフードとして知られる「キヌア」は、健康志向の人々が増えつつある台湾でも、気軽に摂ることのできる食材です。レストランやスーパーなどで、よく見かけるようになったのは数年前の事ですが、台湾にはキヌアの固有種があり、台湾原住民の間ではなんと100年以上も昔から、主食として食べられていたものなんだそう。今回は、そんなキヌアを使ったベーグルをご紹介します。

台湾キヌアとは?

ここ最近、その高い栄養価に注目があつまり、様々な地域で産地化の取り組みが行われているキヌアですが、原産地はアンデス山脈の高地一帯と考えられているそうです。

台湾のスーパーでは、こうした海外からの輸入品の他に、「台湾藜(台湾キヌア)」という固有種も手に入れることができます。台湾キヌアとは、古くから原住民の間で主食として親しまれてきた穀物で、お酒の醸造にも使われる健康食品です。輸入品に比べ、より栄養価が高く、白、赤、黒などがあるカラーの中でも、レッドキヌアは穀物界のルビーにも例えられるほど、その食物繊維や鉄分などの栄養が豊富だと言われています。

屏東県の瑪家村には、レッドキヌアのテーマ館がオープンしました。店長はまだ行ったことがないのですが、レッドキヌアを使った食品だけでなく、コスメなども取り扱っているそうなので、興味津々な場所です。

紅藜故事館*屏東縣瑪家鄉瑪家村和平路一段63號

キヌアベーグルを食べたのは「蝶」の村

そんな「台湾キヌア」を使ったベーグルを売るパン屋さんは、ルカイ族の集落として知られる「茂林」にある「蝶。Svongvong 手感烘培」というお店です。

「茂林」は、蝶が越冬する世界的にも珍しい村なので、詳しくはこちらをご覧ください。

蝶の村「茂林」と魯凱族(ルカイ族)

お店があるのは「茂林風景區」の入り口となるゲートのすぐそば。オーナーさんは、ルカイ族の方で、店名の「Svongvong」はルカイ語で「蝶」を意味するんだそうです。

温もりある店内には、乳化剤、防腐剤などの添加物を一切含まず、台湾のローカル食材を使用したパンが、香ばしいに香りとともにずらりと並んでいます。訪れる時間帯によって品ぞろえが変わりそうですが、店長の住む街、台南では見かけたことがないレッドキヌアのベーグルが気になりました。

お店の裏手にある、ルカイ族アートが描かれた「布魯布沙吊橋」のそばにて、さっそくパクリ。キヌア自体に味はないのですが、パンの風味を強く感じ、ほんのりとした甘さも感じました。それから、キヌアを食べているんだということに、身体にいいことをしているような…そんな幸せな気分になりました。

お店ではこのベーグルの他に、キヌアを使ったドリンクも販売していました。「茂林」を訪れる際は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

蝶。Svongvong 手感烘培*台灣高雄市六龜區大津里2號

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