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2020-07-01

【本日のエスニックごはん】天然パーマな山菜「過猫菜」の和えもの

こんにちは!

「台湾エスニック雑貨店」店長です。

 

端午節の連休中、台湾の中部にあたる南投県へ行ってきたのですが、そこは「過猫菜」なる気になるネーミングの山菜が盛んに栽培されている場所です。ごはんの脇役的な存在でありながら、なんだか身体にいいらしい…ということで、今回はこの「過猫菜」についてご紹介します。

「過猫菜」とは…?

過猫菜とは、「過溝菜蕨」や、「蕨萁」、「山鳳尾」などの別名を持つシダ科の植物です。日本ではクワレシダという名称で、シダなので湿気の多い山などに多く生息しています。

原住民の間では、昔からたびたび食卓にのぼる食材ですが、野生のものは次第に数を減らしてきているのだとか…。南投のほか台東や花蓮などでも栽培が盛んに行われています。ちょうど今の季節にあたる5~10月くらいが旬で、特に雨の時期の今は、台湾各地で手に入れることができます。

クルクルっとした見ためが特徴で、上から15~20㎝くらいの部分を食べます、それより下の太い茎の部分は、少し硬いそうです。市場では、この一束でだいたい10~20元ほどで売られています。

「過猫菜」は、山菜ゆえ低カロリーな食材ですが、ビタミンや鉄分などの栄養成分が豊富で、なんとうれしいことに貧血予防や、アンチエイジングなどにも効果があるそうなのです!

ただ、レストランなどでは、やはりサイドメニュー的な存在なので、見落とされがちなのですが、日本ではあまり見かけることのできない食材なので、「過猫菜」の文字を見かけたら、ぜひ注文してみてください。

「過猫菜」はどうやって食べる?

「過猫菜」の料理方法は…?というと、「ゆでて和える」に尽きます。よく台湾式居酒屋や、台湾料理のお店などでは、さっとゆでて冷やした過猫菜にマヨネーズが和えられていることが多いですが、あの台湾風甘いマヨネーズはどうも苦手…という人は、多いですよね。

そこでおすすめなのが、醤油や、ごま油などのさっぱり系で和える方法です。めったに料理をしない店長ですが、これくらいだったらできそうです!

こちらは、熱湯で50秒ほどゆで、氷水で冷やした後、ごま油と白だし、すりおろしニンニクで和えてみました。クコの実は、冷蔵庫で長期保存が可能で、ちょっと混ぜるだけで一気に台湾感が増すので、あると便利ですよ。

食感は、山菜というとイメージするあのキュッキュッという感じは、あまりありません。なめこのようなぬるっとした感じが、ほんの少しだけあって、おいしいですよ。ラー油をかけてビールと一緒に、という食べ方もおすすめです。…というわけで、今回は過猫菜をご紹介しました。

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