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2018-09-17

アジア最南端の日本語図書館と倉庫のリノベカフェ

こんにちは!

「台湾エスニック雑貨店」店長です。

屏東駅から各駅停車にの乗り換え、「竹田」という親しみやすい名前の駅で途中下車しました。平日ということもあり、ほとんど人の姿がありません。裏手には、うっそうと茂る檳榔の木々……。そんなどこか懐かしさを感じる「竹田駅」周辺を散策してみました。

日本とゆかりの深い「竹田駅」

屏東駅から4駅ほど南下した「竹田駅」は、日本統治時代に造られた歴史ある駅です。もともとは、「倉庫」という意味合いを表す「頓物」という名の駅で、貨物輸送の重要な役割を担う駅だったそうです。本日ご紹介する、カフェも輸送された貨物の倉庫として使われていた建物です。現在の「竹田駅」は、屏東駅と同じく、数年前に高架化工事により新しく生まれ変われりました。しかし、当初の木造駅舎は今でも残されていて、見学することができるようになっています。

切符売り場や時刻表も当時のまま……。待合室では、ゆっくりと座ってコーヒーをいただくこともできます。

アジア最南端の日本語図書館「池上一郎文庫」

「竹田駅」に来たからには、日本人としてぜひとも立ち寄っておきたい場所があります。店長も今回はここが目的でやってきました!それは、アジア最南端の日本語図書館を謳う「池上一郎文庫」です。

池上一郎さんは、東京帝国大学(現在の東大)の医学博士で、軍医として「竹田」の野戦病院に赴任していました。地元の人々から敬愛され、また彼自身も「竹田」を第2の故郷と慕い、書籍や奨学金の寄付を行っていたそうです。この図書館は、彼の寄贈した書籍を中心に設立された図書館で、駅のすぐそばにあります。

木造平屋建ての小さな建物ながら、蔵書は約1万冊を超えるというから驚きです。お昼休みの時間が迫っていたので、駅から足早に向かった店長でしたが、な、な、なんと図書館は閉まっていました。休館日でもなく、時間内のはずったのですが…。思わずガラス窓に張り付いて中をのぞいてみたのですが、人の気配はあらず…。今回は残念な結果となりましたが、ますます行きたいという気持ちが強くなりました。

池上一郎文庫*屏東縣竹田鄉履豐村豐明路23號

精米工場から生まれ変わったカフェ「駅前大和頓物所

うなだれていた店長でしたが、図書館のすぐそばにおしゃれなカフェを見つけて、シャキッとなりました!精米工場をリノベし、最近オープンしたという「駅前大和頓物所」というカフェです。屏東駅の近くにあった「大和咖啡館」の2号店としてオープンし、現在は完全にこちらへお引越しされたそうです。

お店の中央にある階段から2階へ上がると、この建物と同様、倉庫として長らく使われていたのかなと思わせる廃屋が、何棟か見えました。

年季の入った、そして重厚感のある建物が、ハイセンスな家具や植物たちによくマッチしています。大きな自家焙煎機もあるこのお店では、本格的なコーヒーなどのドリンクのほか、スイーツや軽食が楽しめます。お腹がペコペコだった店長は、ツナのベーグルとゴマ抹茶オレをペロリといただき、満足感に包まれたのでした。

駅前大和頓物所*屏東縣竹田鄉豐明路26號

滞在時間が約1時間で離れてしまった「竹田駅」でしたが、ほっこりするようなノスタルジックなひとときを楽しむことができました。「池上一郎文庫」には、ぜひまたリベンジしたいです。

屏東の旅……まだつつく…。

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