toggle
2018-10-19

メイドイン台湾のチョコレートを食べに屏東のカカオ農園へ

こんにちは!

「台湾エスニック雑貨店」店長です。

チョコレートといえばガーナ。遠い海の向こうで栽培され遠い存在であるカカオですが、実はここ台湾でも栽培されているのです。台湾の最も南に位置する屏東のカカオ農園をご紹介します。

台湾産カカオについて

ガーナやコートジボアールなど、アフリカのイメージが強いカカオですが、台湾や東南アジアでも栽培されていて、日本でもカカオ栽培の研究が進められているそうです。カカオの生育条件は、気温だけでなく日照時間や降水量なども関係してくるため、それらがそろう土地となると、かなり限定されてくるそうです。

台湾では、10年ほど前からカカオの栽培が始まりました。最も南に位置する屏東といえば、墾丁のビーチリゾートというイメージを持っている方もいるかもしれませんが、カカオは標高300mほどの丘陵地帯で育ちます。

屏東は、噛みタバコのような嗜好品である檳榔(ビンロウ)の生産が盛んですが、カカオはそれに代わる名産品になることが期待されています。

栽培が始まったばかりのカカオですが、最近では海外のコンテストでも賞を受賞するほど、その品質の高さには注目が集まっています。

素朴な雰囲気の農園へ

一生の内に見ることはないと思っていたカカオの木を、実際に目にしてみようとやってきたのは、屏東県は萬巒鄉というところにある「可茵山可可莊園」という農場。

敷地内に入ってみるとさっそくありました、カカオの木が!カカオの収穫期は、産地によって異なるそうですが、店長が訪れた春ごろにはそれほど高くはない木に、ポットと呼ばれる、パパイヤほどの大きさの実がたわわに実っていました。

カカオからカカオ豆(種の部分)を取りだし、選別、発酵、乾燥、ロースト、磨砕などなど、長い工程を経てやっとチョコレートになれるのです。ずっしりと重みのあるカカオの実ですがチョコレートとして使われるのは、総重量のわずか5%ほどなんだそう……。

パルプと呼ばれる果肉部分は、そのまま食べたり、ジュースでいただくことができ、実際農園でも販売していますが、味は酸っぱいそうです。

また園内にはイートインスペースがあり、ココアバターライスや、チョコバナナピザなど、カカオを使った変わり種メニューやスイーツを楽しむことができます。店長は80%チョコのかき氷を食べました。口の中でほろほろと溶ける削りチョコが濃厚で甘すぎず、さっぱりとしていて屏東の暑さも吹き飛びました。

「可茵山可可莊園」では、中国語によるガイドツアーや、おみやげ用チョコレートを作ることができるDYI教室も開かれています。日により時間が異なり、人数条件もありますので事前に確認していくことをおすすめします。

可茵山可可莊園*屏東縣萬巒鄉萬和村復興路2之55號

可茵山可可莊園」へのアクセス方法

台鉄の潮州駅からタクシーで約10分。

バスで向かう場合は、潮州駅から8209、8238、8212のバスに乗車し、「萬巒郷公所」バス停下車。そこから徒歩約10分です。

メイドイン台湾のチョコレートを、ぜひお試しあれ~。

関連記事