【本日のエスニックごはん】原住民スパイス「馬告」の豆干
こんにちは!
「台湾エスニック雑貨店」店長です。
原住民料理といえば、直火で豪快に焼く原住民烤肉が定番です。ジューシーでスパイシーなお肉…思い浮かべただけでも、よだれが出そうになりますが、バーベキューに使われる「馬告」というスパイスは、いろいろな原住民料理に登場します。今回は、そんな「馬告」を使った豆干をご紹介します。
いろいろな料理に大活躍「馬告」とは?
「馬告」とは、正式には「山蒼樹」という名の、スパイスのことです。「山胡椒」や「山雞椒」という別名もありますが、日本で呼ばれる「山胡椒」とは、ちょっと違います。
「馬告」とは、タイヤル語での名称である「Makauy」に、中国語の発音を当てたもの。主に山地に生息し、春には白い花を咲かせ、夏に収穫期を迎える植物です。山で暮らす原住民にとって馬告は、塩の代わりとして使われるほど、ポピュラーな調味料ですが、台湾のスーパーなどにはあまり出回っていません。
「馬告」を使った料理としては、馬告香腸(馬告ソーセージ)や、馬告鶏湯(馬告のチキンスープ)などが有名です。
レモン風味の馬告豆干
今回ご紹介する馬告の豆干は、有機食材を取り扱うお店「里仁」で見つけました。台湾に幾つも店舗を構えるお店で、食材のみならず雑貨なども取り扱っています。
そして、買ったのは「台灣原味」というメーカーの「本土黄豆馬告豆干」。
パッケージが何ともかわいらしいですが、メーカーのFBもかわいいです。
台灣原味
公式サイト:https://www.facebook.com/taiwanorigin
「台灣原味」は、化学肥料や農薬を一切使わない、安心安全の台湾ローカル食材を販売するメーカーで、豆干以外にも馬告そのものや、蜂蜜やキヌア、お米などの食材も取り扱っています。
こちらの「本土黄豆馬告豆干」は、オーガニックの大豆を利用した豆干で、そのまま食べても、オーブンで少し焼いてから食べてもオッケーだそう。
私は、冷蔵庫で保存していたので、ちょっとひんやりした状態で食べました。
お味は、一般的な胡椒ほど、尖った辛味はありません。ほんのりレモングラスのような、さわやかな香りと酸味がひろがります。
豆干といえば、台湾では滷味(ルーウェイ)という台湾風煮込みで、いただくことが多いかもしれません。特に店長の住む台南では、味付けが全体的に甘めなので、さっぱりとした豆干というのは、なんだか新鮮に感じられました。
あと、これからの季節、ビールのお供にもよさそうです。
馬告は、乾燥させて香辛料として使うほか、エッセンスオイルを抽出して、コスメや医療用品にも使われたりするそうです。
ぜひ探してみてくださいね。